
国定忠治の無頼日記66 天保6年(1835)7月~26歳
木崎一家に団子屋の吉十ってえ野郎がいるんだけどな、こいつが八州様の御用聞きになったんだってよお。
軍師の話によると、奴は名前まで変えて、威張っていやがるらしい。八州様に吉田左五郎様ってえのがいてな、その倅を養子に迎えて、左五郎にあやかって左三郎って名乗ってるそうだ。
まったく、八州様の威を笠に着て、十手を振り回すなんて許せねえ野郎だぜ。
たたっ斬ってやりてえが、軍師が言うには殺すほどの値打ちもねえし、逆に利用してやろうじゃねえかって言うんで、しばらくは様子を見ている事にしたんさ。
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