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2008年7月15日 (火)

加部安の旦那は大した男だぜ

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国定忠治の無頼日記60   天保5年(1834)7月3日~25歳

叔父御の八寸村の七兵衛のうちから旅立った俺たちはまず、吾妻郡の大戸の加部安(かべやす)の旦那んちに行ったんさ。

加部安ってなア、上州一の分限者って言われてる金持ちの旦那さ。

何年か前に、玉村宿の女郎屋で会ってな、意気投合したんさ。玉村一の女郎屋、玉斎楼に上がって、俺は玉村一の女郎、白菊を呼んだんさ。ところが、白菊はいつになってもなかなか来ねえ。俺ア頭に来て、白菊がいるってえ座敷に乗り込んだんさ。そこにいたのが加部安たったってえわけよ。

加部安の旦那は俺たちを恐れるわけでもなく、「俺が来るのを待っていた」と抜かしやがった。

「噂には聞いているが、渡世が違うんで、なかなか会う事ができねえ。これを期に近づきになってくんねえか」って言って、女郎衆を全員呼び集め、主人の幸兵衛まで呼んで大騒ぎしたんさ。その豪快な遊び方にゃア、俺もぶったまげたぜ。

いつか、遊びに来いって言われてたんで、ちょっと寄ってみたんだけどよ、大層な歓迎振りだったぜ。

加部安が造ってる「牡丹」てえ、うめえ酒を飲んで、うめえもんを食って、おまけに大戸の関所も簡単に通れたってわけよ。

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