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2008年6月17日 (火)

しばらく、上州とおさらばさ

弥太郎笠 前後篇/鶴田浩二[DVD]

国定忠治の無頼日記59   天保5年(1834)7月3日~25歳

伊三郎を殺した後、俺たちゃ叔父御の八寸(はちす)村の七兵衛のうちに行ったんさ。

伊三郎を殺して来たって言ったら、七兵衛は目を丸くして、ぶったまげていたよ。

まあ、驚くのも当然の話さ。たった今、殺して来た俺たちだって、本当にあの伊三郎がくたばっちまったのかって信じられねえ思いだったんさ。あまりにもうまく行きすぎたからな。

伊三郎の子分どもが百々村に殴り込みをかけて来やがったら助けてやってくれって頼んで、俺たちゃ夜明け前に旅立ったんさ。

8人が一緒になって、ぞろぞろ行ったら目立ちすぎるんで、二手に分かれる事にしたんさ。

富五郎、友五郎、新十郎、才市の4人は行商人に扮して、友五郎の故郷の下総(千葉県)に向かったよ。

俺と文蔵、民五郎、浅次郎の4人はお伊勢参りに行く糸繭商人に扮して信州に向かったんさ。俺が若旦那で、文蔵が番頭で、民五郎と浅次郎は手代ってえわけさ。

いつ帰って来られるかわからねえ不安はあったけど、とくかく、今は一刻も早く遠くに逃げなくちゃならねえ。留守を守っている軍師たちの無事を祈りながら、俺たちゃア上州としばらく、おさらばしたのよ。

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