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2008年2月13日 (水)

昇り竜のお初の刺青は見事だぜ

 刺青 堕ちた女郎蜘蛛 / 川島令美

国定忠治の無頼日記55   天保5年(1834)6月15日~25歳

文蔵たちがひでえ目に遭わされて、世良田の祇園祭りなんか出たかアなかったんだけどよお、出ねえと伊三郎の野郎が警戒するって軍師が言うんで、しょうがねえとじっと我慢して出たんさ。

伊三郎を殺すためには今が我慢のしどころだって思ってよ、お客も来ねえような隅っこに賭場を開いて、女壷振りも連れて行かねえで目立たねえようにしてたんさ。

そん時の祭りは各地から女壷振りが集まって来てよ、まったく華やかだったぜ。そん中でも、木崎の親分が連れて来た昇り竜のお初は注目の的だったぜ。目の覚めるような別嬪でよお、背中に見事な昇り竜の刺青(ほりもの)をしょってるんさ。島村に養蚕長者の弥兵衛って旦那がいるんだけどよ、その旦那がお初の刺青に大金を賭けて勝って、お初を裸にして全身の刺青を拝んだってえのが評判になったっけ。

俺も勝負して拝んでみたかったけどよ、軍師が目立つなって言うんで諦めたんさ。

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