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2007年3月19日 (月)

世良田の弥七んとこに乗り込んだぜ

博奕打ち 一匹竜    博奕打ち 一匹竜

国定忠治の無頼日記47   天保4年(1833)4月~24歳

伊三郎の代貸の世良田の弥七をやっつけべえと軍師の円蔵さんは色々と考えたんだけど、やっぱり、うめえ考えは浮かばなかったようだ。それでもって、軍師は思い切って、弥七と親しくなっちまえって考えた。

俺は反対したんだがよ、軍師が言うには弥七は面倒見のいい温厚な親分らしい。俺が弥七んとこに出入りして、伊三郎の野郎がどんな面をするのか見るのも面白えかもしんねえって、俺も同意したわけさ。

半と出るか、丁と出るか。うまく行きゃア、伊三郎と弥七の間に溝ができるが、下手をすりゃア、その場でとっ捕まるかもしんねえ。度胸を決めて、軍師と一緒に乗り込んだぜ。

弥七の子分どもがたまげていやがったが、弥七は落ち着いて、ちゃんと仁義を受けてくれたぜ。

弥七は俺の噂を聞いていて、一度、会ってみたかったって言ったよ。俺の襲名披露の時に、大前田の親分(栄五郎の兄の要吉)がわざわざ来てくれた事に驚いていたぜ。大前田の親分は余程の事がねえと腰を上げねえんだそうだ。その親分がわさわざ来てくれるたア大したもんだと、やたら感心していやがった。俺としても悪い気はしなかったよ。

軍師は百々一家を世良田の祇園祭りの賭場に参加させてくれって頼んだんさ。弥七はてめえの一存じゃア決められねえって言ってたけどよお、10両を包んで渡したら、ニヤニヤしながら、何とか考えようって言ったんさ。

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