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2006年3月13日 (月)

親分にこっぴどく怒られちまったよ

国定忠治の無頼日記.18   文政10年(1827)10月16日

いやア、まいったねえ。木崎宿でいい思いをした次の日の昼頃、文蔵兄貴と一緒に帰ったら、親分にこっぴどく怒られちまった。

まあ、親分は「若えうちは羽目をはずしたくなるもんさ」って太っ腹だったけど、代貸の助次郎兄貴はおっかねえ顔して怒鳴りやがったよ。みんなに挨拶もしねえうちから、遊び歩いていた俺が悪いんだから、素直に謝ったのさ。

そしたら、島村一家の子分が、俺の事を捜し回ってるらしくて、しばらく、旅に出てくれって言うんだ。久宮一家に俺が殺した奴の兄弟分が草鞋を脱いでいて、俺を仇と狙ってるらしい。

島村一家と久宮一家はつながっていて、島村の伊三郎親分は俺をだしに騒ぎを起こして、境宿を乗っ取ろうとたくらんでいるって言うんだ。下手な騒ぎを起こしちゃならねえって、俺はしばらく身を隠す事になっちまった。

文蔵の兄貴も年中、島村一家のシマ(縄張り)で賭場荒らしをしてるんで、一緒に旅に出ろって言われたんだ。俺ひとりだったら心細えけど、兄貴が一緒なら面白え旅になりそうだと、俺たちは顔を見合わせてニヤリと笑ったんさ。

縞の合羽に三度笠、長脇差を腰に差して、俺たちゃウキウキしながら、からっ風の吹く中を北へと向かったぜ。道中、何が起こるがお楽しみってわけさ。木枯し紋次郎じゃねえが、どこかで誰かが、きっと待っていてくれるって感じだぜ。

木枯し紋次郎(2) 木枯し紋次郎(3) 木枯し紋次郎(4)

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