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2006年2月 9日 (木)

うちの嫁っこ、結構、いい体してるんだぜ

お鶴

国定忠治の無頼日記.3   文政9年(1826)春~17歳

お鶴の奴、最近、やたらと姉さん風を吹かしやがる。

嫁に来て半年が経って、おふくろとうまくやってるのはいいがよお、朝から晩まで働き詰めで、俺をのけ者にしやがる。

俺の顔を見りゃア、まだ免許は貰えないの、早く取ってよと言いやがる。

そう簡単に、剣術の免許なんか取れるかってんだ。

俺だって、最近は博奕(ばくち)もしねえで、剣術に打ち込んでるんだ。早く、道場を開きてえって思ってな。

一緒に道場に通ってる千代松なんざ、俺と会ってもそっぽを向いて、俺が嫁を貰ったら腑抜けになっちまったって陰口をたたいていやがる。奴は今、八寸(はちす)村の七兵衛親分の所に出入りしてるらしい。

俺だって、たまにゃア、博奕ぐれえ打ちてえぜ。それをじっと我慢してるってえのによ、あの言い草はねえだんべ。

どっかに遊びに行こうぜって誘っても、お鶴の奴ア、忙しくて、そんな暇なんてないわよ、って言いやがる。

まったく、面白くもねえ。

でもよお、あっちの方はうまく行ってるんだぜ。お鶴の奴、着痩せして細く見えるんだが、結構、いい体してるんだぜ。

人様に見せるようなもんじゃねえが、ちょっとだけ、拝ませてやらア。

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